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2020.03.08 Sunday

審判の判定能力の精度について

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    「審判の判定能力の精度」を調べた2019年の論文が面白かったのでご紹介します。

     

     

    まず前提として、現行の競歩のルール上、目視で判定することが義務付けられており、さらにジャッジを下す上での明確な基準(何cm浮いたらアウト!とか)がありません。

     

     

    ゆえに、実際に審判がどのような基準で「これは違反だ!」と判断し、レッドカードを切っているかはその審判の裁量によるわけです。

     

     

    そこで、この論文では、実際に審判が違反していると判定した選手とそうでない選手を比較して、動作にどういった違いがあったかを分析したようです。

     

     

    結果はというと、

     

     

    ・飛行時間が0.045秒を超えると違反判定率が高くなり、0.033秒を下回ると違反判定率が低くなった

    ・ほとんどの選手(65%)の飛行時間は0.03から0.05秒だった

    ・男子選手で14 km / h(4’17”/km)、女子選手で13 km / h(4’37”/km)は比較的「違反を取られにくい」速度だった。

     

     

    ということで、0.033秒以下の飛行時間では浮きとみなしにくく、0.045秒以上浮いていると「これは浮いている!」とみなされやすいことが分かりました。

     

     

    また、男子選手で14 km / h(4’17”/km)、女子選手で13 km / h(4’37”/km)以下のペースだと、比較的安全かつ、違反を取られにくいようで、

     

     

    これは、「違反が2枚出ているが、なるべくペースも落としたくない」という場合に、上記のペースの範囲まで落とせば、失格率を下げつつ、最低限の速度を維持できると考えられます。

     

     

    また、女子の場合は、14 km / h(4’17”/km)で飛行時間が長くなり、浮きのリスクが高くなったのに対し、男子については、

     

     

    ・14 km / hよりも15 km / h(4’00”/km)の方が飛行時間が短かった

     

     

    ようです。これはトレーニングと技術によって、より取られにくいフォームを獲得できる可能性があることを示唆しており、これらのペースよりも速くレースをする場合においては、増えていく浮き時間を抑える技術やトレーニングが重要なポイントとなります。

     

     

    また、審判レベル機銑掘吻靴最も高い)と審判の資格がない人の、それぞれのベントニーを判定する精度についても調べており、

     

     

    レベルIIIの審判は、解剖学的に曲がった膝を検出する可能性が高く、発生しなかったときに曲がった膝を示す可能性が低いという点で、膝を判断するのに最も適していた。

    レベルIIの審査員は、膝に関して正しい決定を下すことも得意であり、レベルIの審査員との違いはほとんどなかった。

    審査資格を持たない人は、「曲がっていない膝を違反」としたり、「曲がっている膝を違反としない」の両方を行った。

     

     

    ベントニーについては、審判のレベルによって、曲がった膝を判定できなかったり、曲がってない膝を判定してしまう「エラー率」に大きく差が出た模様です。

     

     

    実際、膝が明らかに曲がっている人を除いて、曲がっているかどうか判断が難しい選手は結構います。

     

     

    ゆえに、大会によって取られたり、取られなかったりするような選手が一定数いるはずです。

     

     

    そのような場合は、国際審判に判定してもらえる大会(高畠、神戸、能美とか)に出場してみることをおすすめします。

     

     

    そこで得られた判定を基準にすると、より客観的かつ正確な膝の良し悪しを確認できると思います。

     

     

    地元の一部の大会だけでフォームの良し悪しを判断するのはあまりよろしくありません。

     

     

    というのも、競歩にあまり精通しておらず、判定の精度が低い審判の方も一定数います。

     

     

    ですので、一度失格したくらいではめげずに何度も色々な大会に出場して、自分のフォームが本当に違反している動きなのかどうかを、判定してもらえる場を多く設けるようにしましょう。

     

     

    個人的に、「大会によってジャッジに差があるなぁ」と思うことが多々ありますので、何度も色々な大会に出場して、直接審判の方からフィードバックをもらうとよいと思います。

     

     

    以上参考にしてください。

     

     

    では本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

     

     

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    はじめまして。
    私は子ども向けの書籍の編集をしております大悠社の西田と申します。
    現在編集中の本にyamada様のブログにございます「パドル」の写真を転載させていただければと存じます。
    掲載書籍などの詳細をお伝えしてご検討いただきたいと存じますので、お送り先のメールアドレスをお教えいただけませんでしょうか。
    お忙しいところ恐れ入りますがよろしくお願い申し上げます。
    • 西田
    • 2020.03.13 Friday 12:47
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